働きたい若者の社会参加の課題を考えるフォーラム/横須賀


 不登校や高校中退、ひきこもり、ニートなど学校や職場、地域などとの繋がりが薄れ、家族からの支援も十分受けることができず、生きづらさや困難を抱えながら社会から孤立してしまっている子どもや若者たちが、神奈川県内でも増えています。

 このような困難を抱え、孤立した子どもや若者、一人ひとりに寄り添いながら、様々な支援を行っている団体でつくる「就労支援ネットワーク」とNPO法人「アンガージュマン・よこすか」(横須賀市上町)は、18日、横須賀で「第10回就労支援ネットワークフォーラム」を開催します。

 同ネットは、子どもと生活文化協会(小田原市)、フリースペースたまりば(川崎市)、リロード、K2インターナショナル、月一の会(以上横浜市)、湘南メディアネットワーク(藤沢市)と、アンガージュマン・よこすかの7団体で構成されています。

 このフォーラムは3部構成です。まず困難を抱える子ども・若者を社会全体で支援していくための法律として2010年に制定された「子ども・若者育成支援推進法」に焦点を当て、法の趣旨を活かした新たな若者自立支援の方向性について考えます。第1部の基調講演は、同法制定に深く関わり、国内のみならず海外の若者支援の取組みについても熟知した放送大学教授・宮本みち子さんです。

 また第2部では、相談活動や居場所づくり、社会参加、就労体験プログラムの提供など様々な形で若者支援に取り組む支援団体・機関のスタッフが、神奈川における若者支援の現状と課題について、それぞれの現場からリアルな報告をします。

 最後に、神奈川県や横須賀市、横浜市などの行政職員、県内の若者支援団体のリーダーたちが「協働とネットワーク」をキーワードに、神奈川の若者自立支援の今後のあり方について、熱く語り合います。
 「子ども若者育成支援推進法」は、ニートやひきこもりに対する支援の根拠となる初めての法律です。
 この法律では、地方自治体の努力目標として、困難を抱える子ども・若者たちを対象とする横断的な地域の支援ネットワーク「子ども・若者支援地域協議会」設置が挙げられています。
 ただし施行後2年が経った現在、県内でこの地域協議会が設置されているのは横浜市のみ。こうした現状を認識しながら、このフォーラムでは今後、地域でどのように若者支援をしていくのかを考えていきます。

【引用】
第10回就労支援フォーラム
詳細が決まってきたので、改めてお知らせいたします。
日時 2012年3月18日(日)14:00~16:00
場所 横須賀市総合福祉会館 7階音楽室
資料代 1,000円 (子ども・若者は無料)
定員 450人
申込 NPO法人アンガージュマン・よこすか TEL 046-804-7883
内容
開会ご挨拶
横須賀市長 吉田雄人氏
来賓ご挨拶
内閣府参事官 梅澤敦氏
第1部  基調講演 宮本みち子氏(放送大学教授)
第2部  発言報告
石井利衣子(アンガージュマン・よこすか)
渡辺克美氏(K2インターナショナル)
綿引幸代氏(よこはま若者サポートステーション)
コーヒーブレイク・サイン会
第3部  パネル討論
宮本みち子氏
NPO関係者 (武藤啓司・和田重宏・西野博之・佐藤洋作 各氏)
県教委支援教育部長志摩尚平氏
県民部青少年サポート課長丹波進氏
横浜市青少年局青少年部長川名一行氏
横須賀市子ども育成部子ども青少年支援課長原田修二氏
※コーディネーター
滝田衛(アンガージュマン・よこすか)
閉会ご挨拶
神奈川県県民部青少年部長 三瓶正義氏

【情報源】
▽第10回就労支援ネットワークフォーラム詳細!(NPO法人アンガージュマン・よこすか ブログ)
http://blog.canpan.info/engagement/archive/1221
【参考リンク】
▽NPO法人アンガージュマン・よこすか
http://engagement.angelicsmile.com/
▽K2インターナショナル
http://k2-inter.com/
▽よこはま若者サポートステーション
http://www.youthport.jp/saposute/
▽NPO法人アンガージュマン・よこすかの石井利衣子さんが「かながわ若者生き生き大賞・キララ賞」を受賞(かなチャリ)
http://kanachari.jp/blog/1887.html

この記事を印刷する