足柄上地域の自然とアートを融合する『ASHIGARAアートプロジェクト』始動!


アートプロデューサーを務める大巻伸嗣さん

 神奈川県足柄上地域県政総合センター(同郡開成町吉田島)は、地域の1市5町(南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町)と連携し、アートによる地域活性化を目指す「ASHIGARAアートプロジェクト」を立ち上げた。

 神奈川の水源地でもある丹沢山塊や、足柄平野を流れる酒匂川など、自然豊かな足柄上地域を舞台に、アーティストの視点で価値を再発見し、市民との交流を深めながら、新たな魅力づくりの核となるアートフェスティバルを2012年春に実現するのが目的。

宮冨ガラス工房のショップに並ぶMIYATOMI作品

宮冨ガラス工房のショップに並ぶMIYATOMI作品(松田町)

  アートフェスのほか、同地区内のスギ・ヒノキなどの間伐材を素材とする「チェーンソーアート」大会も予定している。
また、このプロジェクトではアートのジャンルにこだわらず、「共同・共感できるアート」により、参加型のイベントを目指す。

 8月27日(土)には、神奈川県立足柄ふれあいの村(南足柄市)にて、キックオフミーティングが開催される。ミーティングには、このプロジェクトのアート・プロデューサーでアーティストの大巻伸嗣さんを迎え、一般参加者200名とのミニワークショップなどが行われる。

大巻さんの作品「memorialrebirth」

大巻さんの作品「memorialrebirth」

 大巻伸嗣さんは、「トーキョーワンダーウォール2000」に『Opened Eyes Closed Eyes』で入選以来、ECHO(資生堂ギャラリー、東京画廊、岡本太郎美術館)、Liminal Air(東京ワンダーサイト、ギャラリーA4、アジアパシフィックトリエンナーレ)、Memorial Rebirth(横浜トリエンナーレ 2008)など、展示空間を非日常的な世界に生まれ変わらせ、鑑賞者の身体的な感覚を呼び覚ます、ダイナミックなインスタレーション作品を発表している。

 大巻伸嗣さんは、このプロジェクトについて「ワークショップへの参加を通じて、アートとまち、そして自分をつなぐ何かに気づいてほしい」と話す。足柄上地域は、外から来る人間にとって「魅力にあふれている」という。

 さらに「その魅力を地域の住民の方たちが気づき、残していきたいと思って動き出すことがスタート。楽しんで作っていくという空気を生み出すことで、独自の発展性や興味が生まれてくるのではないでしょうか。そうすれば、きっと外から来た人もあこがれる街になるのではと考えます」と、足柄上地域の人たち自身がまず地域の価値を見いだしていく動きを重視している。

 「僕たちがやれることは、本当にきっかけづくりです。このプロジェクトの中心は、足柄上郡の地域の方たち。この地域に住んでいる人も、そうでない人も、この地域を面白くしたいと想いを持つ方、ぜひ、8月のキックオフミーティングに足を運んでみてください。楽しく創造的なフェスティバルを一緒に創っていきましょう」と参加を呼びかけている。

 キックオフミーティング参加には、事前申し込みが必要。AAPウェブサイトの応募フォーム、メール、電話、FAXで受け付ける。

◆ ASHIGARAアートプロジェクト推進室 ◆
Web:http://ashigarart.jp/
Twitter:http://twitter.com/ASHIGARArt
Tel:045-664-3731 (平日10:00-17:00)/ FAX:045-681-3735
Address:〒231-0023 横浜市中区山下町1 シルクセンター402

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