【神奈川キーワード】「シドモア桜」とは?


エライザ・R・シドモア(シドモア桜100周年 里帰りを喜ぶ市民の会オフィシャルウェブサイトより)

2012年は、1912年に日本から米国ワシントンDCに友好・親善のため桜が寄贈されて100年となる記念の年になります。桜が植えられたポトマック河畔一帯は、その後世界的な桜の名所になりました。

横浜は、この桜寄贈に深い関係があります。桜の寄贈を提唱し、植樹実現に大きな貢献をしたのは、かつて横浜に滞在した米国人紀行作家のエライザ・R・シドモアでした。シドモアは現在、横浜外国人墓地に眠っています。また、当時桜は、横浜港から船でアメリカに旅立っていきました。

1991年には、ワシントンから里帰りした桜の苗木5本が、「シドモア桜の会」によって横浜外国人墓地にあるシドモア墓の傍らに植えられました。その桜たちは「シドモア桜」と呼ばれ、現在も多くの人に親しまれています。

横浜市内では、シドモアと桜のエピソードを後世に伝えることを目的とした桜の移植活動が進められており、元町交番付近、谷戸橋の脇には、シドモア桜から接ぎ木した苗木が植えられています。

【参考ページ】
日米桜交流100周年 横浜
http://www.city.yokohama.lg.jp/seisaku/kokusai/sakura-koryu/

シドモア桜とは? シドモア桜100周年 里帰りを喜ぶ市民の会オフィシャルウェブサイト
http://nogehanahana.org/project/sidmore/about

【関連記事】
中央図書館で展示「横浜絵葉書に見る桜」-日米桜交流100周年 – ヨコハマ経済新聞
http://www.hamakei.com/headline/6849/

▽リンク
シドモア桜100周年 里帰りを喜ぶ市民の会オフィシャルウェブサイト
http://nogehanahana.org/project/sidmore/

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在日米陸軍キャンプ座間で、「日米親善 桜まつり」国際色豊かなフードブースや軍楽隊による生演奏など見どころ満載!夜には花火の打ち上げも 


「日米親善 桜まつり」の様子(相模原市観光協会公式ホームページより)


キャンプ座間へのアクセス方法は、小田急線・相武台前駅下車北口より徒歩約10分です。車両の乗り入れはできませんので、お出かけの際は、公共交通機関をご利用ください。

キャンプ座間のお祭り会場内にはソメイヨシノをはじめとする約300本以上の桜の木があり、絶好のお花見スポットとなっています。会場内ではハンバーガー、ピザ、ホットドックはもちろん、トルコ、タイ、イタリア、韓国など国際色豊かなフードブースが40以上も出店。普段は入ることのできないキャンプ内を、ゆっくりと散策してみてはいかがでしょうか?

開催日時:4月7日 10時30分~21時30分
(注1)荒天の場合は中止
(注2)花火打ち上げは午後8時30分から
開催場所:在日米陸軍キャンプ座間
お問い合わせ:電話:046-407-4177(録音案内)

【情報源】
在日米陸軍キャンプ座間桜まつり 4月 イベント情報/相模原市観光協会公式ホームページ
http://www.e-sagamihara.com/event/april/3602/index.html

▽リンク 日米親善桜まつりホームページ
http://www.mwrjapan.jp.pac.army.mil/events/

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相模原で、第二回「アフリカヘリテイジフェスティバル2012」開催へ-フェスティバルを一緒に盛り上げてくれる、ボランティアスタッフを大募集中!


ボランティア合同説明会ポスター(アフリカヘリテイジフェスティバル2012公式サイトより)

相模原市の淵野辺公園 (相模原市中央区弥栄3-1-6)で、3月24日・25日に開催される「アフリカヘリテイジフェスティバル」は、今年で2回目。 アフリカの文化、ライフスタイル、食文化、歌や踊りなど、アフリカへの理解を深めてもらうためのフェスティバルです。これからの国際社会を担う子どもたちの異文化交流の機会づくりとしても、ぜひお役立てください!

同フェスティバルでは、イベントを一緒に盛り上げてくれるボランティアスタッフを随時募集しています。活動場所は神奈川・東京が中心。最低月1回のペースで集まり、アフリカイベントの開催やアフリカの文化を広める活動を行います。

やってみたい企画アイデアはありませんか?学生さんから主婦の方・会社員の方・年配の方まで大歓迎!翻訳(英語・フランス語・スワヒリ語)できる方、パソコン得意な方(事務・デザイン・ウェブサイト管理)、 大工仕事できる方、車で運搬できる方も募集中です。

みんなで集まって一緒に楽しいフェスティバルを作り上げましょう。
興味のある方は、ぜひ合同説明会にご参加ください!

◆具体的なボランティア募集内容(2月上旬時点のもの)
•ちらし配り・ポスター掲示(2月~当日まで)
•会場案内・警備(当日)
•会場設営サポート(主に3月19日~26日)
•チャリティーグッズ販売兼インフォメーション(当日)
•ワークショップなど各プログラムイベントのサポート(当日)

▽ボランティアの内容や申し込み方法の詳細はこちら
http://africah.web.fc2.com/j-volunteer.html

◆「ボランティア合同説明会」概要
下記の日程にて、第二回アフリカヘリテイジフェスティバルの 「ボランティア合同説明会」を開催します!
ご興味のある方はお気軽にご参加ください☆沢山の方のご参加お待ちしております!
日時:
1)2月19日14時~
2)3月10日14時~
3)3月18日14時~

場所:JR淵野辺駅南口徒歩2分・大野北公民館
持ち物:筆記用具

問い合わせ先:アフリカヘリテイジコミティー
TEL: 042-724-6695
FAX: 042-703-4001
E-mail: africaheritage@j01.itscom.net

【情報源】
アフリカヘリテイジフェスティバル2012公式サイト
http://africah.web.fc2.com/index.html

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「江ノ島アジア映画祭2012」で、イスラエルのドキュメンタリー映画『いのちの子ども』上映-トークショーやイスラエル料理の屋台も登場!


江の島アジア映画祭2012(江ノ島アジア映画祭ホームページより)


神奈川県立かながわ女性センター ホールで毎年1回開催されている「江ノ島アジア映画祭」。今年も2月19日に行われます。

映画祭では、シェロミー・エルダール監督のドキュメンタリー映画『いのちの子ども』を上映。 同作品は、現在も続くイスラエルとパレスチナの紛争を背景に、その対立の中で翻弄される一つの小さな命をめぐる物語です。パレスチナ人のアイデンティティとわが子への思いに揺れ動く母の苦悩を描いています。

2010年イスラエルアカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞受賞作品。ぜひ、この機会にご覧ください!前売り券のお申込みは、下記の申し込みフォームから、当日券の販売もあります。

この他にも映画祭は、無料で参加できるトークショーや屋台など、イスラエル文化を体験できる楽しい内容になっています。イスラエル・パレスチナグッズコーナーでは、手刺繍が美しいイスラエル遊牧民の衣裳・パレスチナ民族衣装の詩着もできるそうですよ。どうぞお楽しみに!

◆江ノ島アジア映画祭2012概要
日時:2月19日10時~
(映画上映は1回目:11時~ 2回目:14時30分~)

会場:神奈川県立かながわ女性センター ホール(藤沢市江の島1-11-1)
TEL:0466-27-2111

入場料:無料
映画のみ 1,000円(前売800円、高校生以下・60歳以上500円、当日券あり)

<同時開催>
・ハーフタイムショー 13:00~※無料です。
講演「イスラエルとパレスチナ(仮題)」 イスラエル大使館文化担当官のトークショー

・イスラエル・パレスチナグッズコーナー 10時~
(各コーナー完売次第終了)

・イスラエル遊牧民の衣裳・パレスチナ民族衣装(手刺繍の大変美しい衣裳です) 試着コーナー

・イスラエル屋台、イスラエル・パレスチナ雑貨、食材など

・イスラエル・パレスチナ文化展示コーナー 10時~
※同時開催の内容は、変更になることがあります。

会場:神奈川県立かながわ女性センター ホール(藤沢市江の島1-11-1)
TEL:0466-27-2111

主催・問い合わせ先:江ノ島アジア映画祭実行委員会
前売りチケットの申し込みフォーム
http://enoshimaajiaeigasai.art.officelive.com/contactus.aspx

【情報源】
「江ノ島アジア映画祭2012」/ 神奈川県ホームページ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f41207/p392183.html
江ノ島アジア映画祭ホームページ
http://enoshimaajiaeigasai.art.officelive.com/2012.aspx

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箱根は“宝の山”だということを、外国人が教えてくれた「富士箱根ゲストハウス」代表 高橋正美さん


 11月5日、神奈川県小田原合同庁舎で行われた「黒岩知事との“対話の広場”(地域版)」 に、外国人観光客向け民宿を営む「富士箱根ゲストハウス」(箱根町仙石原)代表 高橋正美さん(63)=箱根町仙石原=が登壇した。

「富士箱根ゲストハウス」代表 高橋正美さん。日本の象徴である「富士」は、日本の宝。宿の名前に欠かせなかったと話す。「民宿は、ライフワークの国際交流の延長」だという

 部屋数14、定員52人の小さな宿ながらも世界にその名を知られる人気の宿として、世界59ヵ国から年間約9,000人もの外国人観光客を受け入れ、国際交流を長年にわたって行ってきた取り組み事例などを発表した。

 同ゲストハウスは、2008年、米国のコーネル大学がアジア地域において初めて実施した「ホスピタリティ産業調査」において、名だたる日本の有名ホテルと肩を並べて「Best Practice Champion」に選ばれた。同大学は、ホスピタリティ産業に特化した、世界で最も先進的なマネジメント教育機関。高橋さんのゲストハウス運営は、国際的にも高く評価されている。

 その実績から高橋さんは、2009年に国土交通大臣が任命した「VISIT JAPAN大使」の一人に選ばれ、現在は国をあげての外国人観光客誘致の取り組みや、インフラの整備など受け入れ態勢の向上にも努めている。

 高橋さんは横浜生まれ。現在民宿を営む箱根町仙石原へ移り住んだのは12歳の時だという。立教大学卒業後は、地元の箱根町役場に勤め、もともと興味があった英会話を生かせる英語教育研究所へ転職した。

 転機は34歳の時。ホームステイによる市民レベルの国際交流を進める非営利団体「フレンドシップ フォース」のスタッフとして、米国で2週間、民間家庭に滞在した。

 滞在した家庭は、敬けんなクリスチャン。食事の前には必ずお祈りがあり、宗教が生活に根づいていることを知って感動したそうだ。家族を迎えるような気持ちで外国人観光客を受け入れ、ありのままの日本の姿を紹介したいとの思いで、民宿を始めて26年になる。現在働いているのは、高橋さんと妻、長女とスタッフ3人の計6人だ。

 同ゲストハウスのもてなしが、国際的に高い評価を得ている理由が3つある。国際交流・文化交流・教育交流という3つの分野で「交流」が体験できる点が挙げられる。

 その舞台となっているのが、「国際交流ラウンジ」と名付けられたゲストハウスにある広間だ。ソファ席ではリラックスした雰囲気の中で、気楽に外国人旅行者たちと会話を交わすことができる。

 また、英会話習得や日本文化の紹介に関心がある日本人を、外国人客に紹介しているのも特徴だ。華道・茶道をはじめ、日本舞踊や和楽器・折り紙などの日本文化を披露する機会を提供し、日本ならではの旅の思い出づくりを演出している。

ゲストハウスにある「国際交流ラウンジ」で、折り紙を教える様子。アッホームな雰囲気が宿の魅力になっている。スタッフ全員が英語で対応できるのはもちろん、仏語や中国語を話せる者もいるため、日本を初めて旅する客も安心して過ごすことができる

「国際交流というと、英語が苦手と言って、外国人とのコミュニケーションを避ける日本人が多いですが、彼らは、私たちにそんなことを期待していません。ジェスチャーで補えば十分思いは伝わるものですよ」と、高橋さんは背中を押す。

「外国人に披露できるような日本の文化を身につけていない場合は?」との質問に、「ぜひ日本語を教えてあげてください。それが、彼らにとってはうれしいお土産になる」と、高橋さんは笑顔で答えてくれた。

 高橋さんは近隣の小学校で20年前から出張教室を行っている。民宿を営む過程で学んだ、異文化コミュニケーションの方法や、自分の個性を生かした、もてなしのノウハウなどを、未来の国際社会を担う子どもたちのために役立てる目的だ。また、10年前から大学生のインターンの受け入れも始めた。

 自治体の財源が乏しくなっている今、観光の目的は“ハコもの”と呼ばれる観光施設めぐりから“人とのつながりづくり”へと移り変わっている――。
 
 人と人との出会いが重視される時代だからこそ、「住民一人ひとりの日々の幸福度を上げることが大切になってきます…そして、その幸福度を他県へ、世界へと発信していくことが、人を引き付ける魅力になっていく」と、将来を見据えて、高橋さんの語気は熱を帯びる。

「自分の暮らす土地に誇りを持ち、住民がいきいきと幸せに暮らすために、今最も必要と思うのは、子どもたちに対する観光教育です。例えば、“外国人がなぜ箱根を訪れるのか?”という問いを考えることは、自分の住む街の魅力を再発見していくこと、地域に対する誇りを持つことにつながります。英会話・社会科・人への思いやりといった道徳など各科目に観光教育の視点を取り入れ、総合的に学んでいくことが必要です」と続ける。

 さらに高橋さんは、「思いやり優先の観光」を提唱する。これまでの経済優先ではなく、思いやりを優先した観光にシフトするとはどういうことか?「外国人観光客から寄せられる不満の声を真摯に受け止めて、誰にでも優しい、わかりやすい…そういう開かれたまちづくりをしていくこと」と高橋さん。それはまた、「住民の幸福度を上げることにつながる」と、高橋さんは信念を持っている。

 開国の地として、海外からの新しい文化を受け入れ、発展してきた歴史がある神奈川――。

 だからこそ、第2、第3の“開国”を他県よりもいち早く掲げ、小・中学校に観光教育を導入して未来の国際社会を担う人材を育成し、その学びを住民参加型の暮らしやすいまちづくりにつなげる、これまでにない観光のあり方を考える必要がありそうだ。

▽リンク
富士箱根ゲストハウスホームページ(日本語)
http://hakone.syuriken.jp/Jhakone/

富士箱根ゲストハウスホームページ(英語)宿泊客からの感想メッセージがたくさん書きこまれている
http://hakone.syuriken.jp/hakone/

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