神奈川県と一緒に「減災」情報を発信しませんか?「かながわ減災サポート店」を募集しています


サポート店に公布する認定ステッカーのデザイン(神奈川県ホームページより)

サポート店に公布する認定ステッカーのデザイン(神奈川県ホームページより)

神奈川県は、県民が日ごろ利用する店舗等を「かながわ減災サポート店」(以下「サポート店」)として認定し、県と民間事業者が連携して、地震被害の軽減を図るための普及啓発に取り組む制度を設けました。
現在、県と一緒に「減災」に向けた普及啓発に取り組む店舗等を募集しています。

地震による被害を軽減するためには、県民一人ひとりが地震災害に関する意識を持ち、自発的に「減災」に向けた取組を進めることが大変重要であることから、「かながわ減災サポート店制度」により、県とサポート店が連携して地震被害の軽減に向けた取組の重要性及びその取組に必要な情報を県内で幅広く普及啓発し、県民の自発的な取組の促進を図ります。

サポート店の認定を受けた店舗等は県と連携し、普及啓発パネルを掲示したりリーフレットを配布したりして、家具の転倒防止対策や住宅の耐震診断・耐震改修、津波対策など、地震被害軽減に必要な取組の普及啓発に年間を通じて取り組みます。
サポート店独自の創意工夫による普及啓発も可能です。

サポート店には、県が認定証及び認定ステッカーを交付。ステッカーには、県公式フェイスブックページのキャラクター「かながわキンタロウ」のイラストに「減災へ、力強く前進!」のメッセージを添えています。
私たちが普段利用する店や商業施設が「減災サポート店」になると、おのずと防災・減災への意識が高まりそうですね。
【情報源】かながわ減災サポート店制度(神奈川県ホームページ)
▽リンク
神奈川県公式フェイスブックページ「かながわキンタロウ」

この記事を印刷する

エイズという「マイノリティ」をサポートし続けたい-横浜AIDS市民活動センター・白井美穂さん


 12月1日の世界エイズデーを前に、11月26日、新都市ホール(横浜市西区・横浜そごう前)で「世界エイズデー in Yokohama」が行われた。当日は、親子連れを中心に多くの人が訪れ、エイズに関する展示やイベントに触れた。来場者はエイズの基礎知識や感染防止方法などがわかりやすく書かれたパネルをじっくり眺めたり、ボランティアがバルーンアートを披露したり、エイズへの理解と感染者に対する支援の意思を示す象徴である「レッドリボン」のネイルアートを参加者の爪に描いたりするなど、エイズ問題を身近に感じる工夫が多く準備されたイベントとなった。

世界エイズデー in Yokohamaの様子。センターのキャラクターコムちゃんは子どもに大人気!

世界エイズデー in Yokohamaの様子。センターのキャラクター・コムちゃんは子どもに大人気!

 このイベントを主催したのは「横浜AIDS(エイズ)市民活動センター」(横浜市中区尾上町)。同センターは、横浜市から委託を受け、2010年から財団法人横浜YMCA(横浜市中区)が運営している。エイズに関する情報・資料を市民にわかりやすく提供しているほか、エイズ関連団体か否かにかかわらず、無料でミーティングスペースを貸し出している。「センター利用者の中にも『AIDS』をなんて読むのですか?と聞く人もいますよ」と同センターのセンター長、白井美穂さん(30)=横浜市港南区=は話す。

 2011年4月からセンター長を務める白井さんは、20代半ばからずっとエイズ問題に関心を持ち続けてきた。かながわ県民活動サポートセンター(横浜市神奈川区)で1994年から行われている「エイズ文化フォーラム」(毎年8月開催)の事務局を担う横浜YMCAに2006年から勤務し、フォーラム運営スタッフを2008年までの2年間務めた。
 その後、2009年から今年1月まで、青年海外協力隊隊員としてガーナに勤務。同地でも、郡役所に勤めながら、若者に対するHIV/AIDSの予防啓発に従事した。この経験が評価され、帰国後、同センター勤務が決まったという。

 白井さんは、性のことなど「口に出せない」ような家庭環境で育った。テレビなどで少しでも男女が接触するような映像が流れると、家族中が押し黙るような家庭だった。
 また、白井さんには障害を抱え、車いすで生活する兄がいたため「少数者が生きにくい社会」に対する疑問をもともと持っていた。「エイズも障害者も社会的弱者になりやすく、生きづらい思いをしている人が多い点は同じ」と白井さんは話す。
 そんな背景を持つ白井さんが、なぜ、さまざまあるマイノリティの問題から「性感染症」であるエイズに関心を持ったのか?

 白井さんは大学時代、国際関係を専攻し、途上国に関心を持つようになっていった。一度は一般企業に就職したものの、途上国への関心は薄れることはなかった。そんな折、神奈川県が青年国際体験活動支援事業の一環でボランティアを募集しているのが目に留まった。
 さらに偶然が重なり、同じ時期に「スマイル! タイ『希望の家』の子供たちとの500日」(高木智彦著/角川マガジンズ)という、タイのエイズ孤児施設でのボランティア体験記に出会った。「若者の情熱はいつだって正しい」という帯のコピーと、タイの子どもらの笑顔が表紙になったその本に感銘し、タイのエイズ孤児施設に行くことを決意したという。
 2006年1月から7月まで、白井さんはYMCAが運営するタイ・バンコクのエイズ孤児施設「ハッピーホーム」でボランティアとして働いた。その日々の中で、白井さんはエイズ問題が、医療だけでなく、差別、人権、貧困など、様々な社会問題が複合し、影響している病だという深い気付きを得ることとなった。
 両親あるいは親がエイズで死んでいった子どもたちは、施設内で保護されている期間はエイズに感染していても問題なく生活を送ることができるが、彼らがそれまでの生活に戻ると、人身売買の対象になってしまったり、家に戻っても病気への理解がないため差別されたり、薬の服用ができなくなってしまう現実に直面した。
 「ただ病気を治療するだけではエイズ問題は解決しない。エイズ問題は社会全体を巻き込む問題なのだ」。その時知った現実から受けた衝撃が、今日の白井さんの活動の原点になっている。

 エイズ文化フォーラム事務局スタッフとして、思春期の性やエイズに関する著書の多い、医師の岩室紳也さん(公益社団法人地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター)やエイズ問題に真摯に向き合うボランティアに多く接した影響も大きかった。エイズを考えることは、性教育やジェンダー、差別など、日本社会が抱える大切な問題を考えることに直結していると思うようになったという。

 さらに白井さん自身の「性」に対する意識も変わった。「『性』はいやらしいものではなく、からだの健康の一部であり、『性=生』なのだと考えるようになりました」。「性」に対する肯定感が、エイズ患者差別をなくしていくことにもつながっている。「若い人たちには、『性』を知ることは自分の体のことを知ることだと伝えていき、エイズへの差別を少しでもなくしていきたい」と話す。

手作りのレッドリボンのピアスとレッドリボンネイルをした白井さん。2011年エイズデーポスターの前で

手作りのレッドリボンのピアスとレッドリボンネイルをした白井さん。2011年エイズデーポスターの前で

 人の行動や思いを変えるには、ミクロな個人的アプローチとマクロ的な社会に対するアプローチの両方が必要だと白井さん。「そのためには最終的には個人と個人の対話だと思います。地道にじっくり続けていくことで理解してもらうしかないのかなと思っています」。
 このため、まずセンターでは、若者をはじめとする市民ひとりひとりに理解をしてもらう個人向けアクションの機会として、世界エイズデーを最大限に生かす工夫をしている。
 レッドリボンのアクセサリーを身に付けたり、ネイルにレッドリボンを描いたりする、若者にも受け入れやすいカジュアルなスタイルもその一つ。こうした手段を用いて「市民ひとりひとりに、エイズをとりまく問題に気づいてもらうこと、若者たちがエイズを自然と話題にすることができる環境も整いつつあります。とにかく伝えられる機会を増やしたい」と白井さんは意欲的だ。

 こうした「対話」を積み重ね、HIV/AIDSが特別視されない社会を目指すことが白井さんの大きな目標だという。白井さんは、現在の啓発の状況に閉塞感を感じている。特に、日本では、企業や学校などのコミュニティを対象にした啓発手法には広がりがなく、意識を変える効果に手応えが感じられないという。

 このため、『同性愛者の病気』だという差別や『感染したらすぐ死んでしまう』というような誤解がいまだにある。白井さんはこの誤解を取り除いていくために「これまでセンターが展開してきた地道な啓発活動を積み重ねるとともに、エイズ問題に取り組む活動団体を積極的に応援していくことが必要だ」と今後のセンターの方針を定めるとともに、センター自体を広くPRしていきたいと話す。

 12月9日(金)には、同センターで無料・匿名のエイズ検査を行う。エイズは検査しない限り感染が判明しないが、早期発見できれば、発症を遅らせることができる。今では、早期に抗HIV薬を始めれば死に至ることはほとんどないという。「検査に行くことは、非常に勇気がいると思います。でも受診し、自分の体の状態を知ることが、より自分の体を大切に感じる第一歩ですよ」と白井さん。
 「センターにも是非気軽に足を運んでください。そしていろいろと話し合っていきましょう」。対話を何よりも大切にする白井さんは、多くの市民にわかりやすい開かれたエイズの予防啓発活動を続けていく方針だ。

 同センターの開館時間は、火曜日をのぞく平日13時~20時、土日祝9時~17時。
 最大で30人収容できるミーティングルームは無料で利用できる。予約は、HIV/AIDSに関する活動(使用)の場合は通年、それ以外の活動(使用)の場合は、使用希望日の1ヶ月前より受付。詳しくはこちら(PDF)
 問い合わせは、045-650-5421(FAX 045-650-5422) まで。

◆メモ◆
日本でのHIV/AIDSの感染者は現在約18,000人。昨年新規に感染が確認されたのは約1,500人(厚生労働省エイズ動向委員会、2010年エイズ発生動向年報)。1日に4人が感染している計算だ。日本での感染者の数字は、エイズ検査後に確認できた数のみ。潜在的感染者はこれよりも多いとみられる。先進国の中で、新規感染者数が増え続けているのは、日本と中国のみ。
エイズは、性行為・母子・血液の3つの感染経路しかない。また、HIVは感染力が弱いため、日常生活の接触による感染を心配する必要はない。ただ、患者数が他の慢性病に対し少ないこと、感染経路の多くが「性行為感染」という非常にプライベートな場面であること、現段階で感染が明らかになっている患者に同性愛者が多いことなどから、社会的差別の対象になることが非常に多く、エイズに対する理解も深まらない現実がある。

神奈川県のエイズ患者・HIV感染者数(平成22年12月31日現在 確定値)
2010年の報告数・・・HIV感染者数 55件、患者数 22件(全国第4位)
今までの累計数・・・ HIV感染者数 877件、患者数 445件(全国第3位)
(神奈川県保健福祉局保健医療部健康危機管理課・統計資料より)

▽リンク
YAAIC 横浜エイズ市民活動センター
http://www.yaaic.gr.jp/
「HIV感染者が 爆発的に増えています」統計資料 – 神奈川県ホームページ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f6943/p22636.html
【関連記事】
かながわレッドリボン運動とは?【神奈川キーワード】| かなマグ.net
http://kanamag.net/archives/26054
大切な人のため、あなたのため自身のため。世界エイズデー in Yokohama 2011、横浜そごう前広場で、レッドリボンキャンペーン!まず「きちんと知る」ことから始めよう | かなマグ.net
http://kanamag.net/archives/25831

この記事を印刷する

がん体験者による支援「ピアサポート」。10月から横須賀でも開始!がんの早期発見と患者支援を地域でサポート


「がんの先輩」が精神的な支えに(相模原協同病院での相談の様子)/タウンニュース横須賀版より

「がんの先輩」が精神的な支えに(相模原協同病院での相談の様子)/タウンニュース横須賀版より

先生や看護師ではなく、実際にがんを体験した人が、がんに関する相談に乗るという「ピアサポート」。神奈川県内では既に、相模原協同病院(相模原市緑区)、KADOBEYA(カドベヤ・横浜市中区)で行われていますが、本日10月6日から、横須賀共済病院(横須賀市米が浜通)でもスタートします!
相談は無料で、予約も不要。毎週木曜日10時~15時(年末・年始、祝日等を除く)に面接での相談を受け付けます。(電話での相談は行っていません)

医師や病院の紹介などは行いませんが、実際にがんを体験した人の声は、実際に今がんと闘っている本人や患者の家族へ、力強いサポートになるのではないでしょうか。

県の「がん対策」では、たばこ対策・早期発見のための検診体制の整備・がん医療と地域での患者支援―の3つを柱に取り組みを進めている。

【情報源】
がん体験者が聞き役に | 横須賀 | タウンニュース
http://www.townnews.co.jp/0501/2011/09/30/119568.html
▽リンク
がん患者とその家族をサポートします! – 神奈川県ホームページ
http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p379516.html
都道府県別のがん対策推進計画とアクションプラン : がん政策情報センター:市民医療協議会 日本医療政策機構
http://ganseisaku.net/practices/archives/plan/local/gan_keikaku.html

この記事を印刷する

南足柄市が県内初の試み!買い物に出かけるのが難しい高齢者に、ITを活用した買い物支援事業!


南足柄社協シンボルマーク

南足柄社協シンボルマーク


南足柄市で、買い物に出かけるのが難しいいわゆる「買い物弱者」に向けた買い物サポート事業を開始します。
ヘルパーさんがタブレット端末を持って自宅を訪問、買い物の注文を受けながら代わりに入力、商品は宅配で届けられるそうです。現在協力店舗は市内8店舗。さらに増えていくといいですね。

南足柄市は10月から、外出やパソコンの利用が困難な独り暮らしの高齢者らを対象に、タブレット型情報端末を活用した買い物支援事業に乗り出す。ヘルパーが端末を持って訪問し、高齢者が希望する食品や雑貨などを注文。その情報をオンラインで受けた運送業者が市内の協力店から商品を集め、宅配する。県内初の試みで、高齢化と身近な商店の減少が進む地域の新たなセーフティーネットとして期待されている。

 買い物支援事業は、厚生労働省が進める「地域支え合い体制づくり事業」の一環。県から350万円の助成を受け、運営主体の市社会福祉協議会が端末を10台用意して来年3月末まで行う。

【情報源】
タブレット型情報端末で「買い物弱者」救え、市が初の支援事業へ/南足柄:ローカルニュース : ニュース : カナロコ — 神奈川新聞社
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1109260003/
▽関連サイト
「買い物弱者(買い物難民)応援マニュアル」を策定!~買い物弱者問題を解決する20の先進事例と7つの工夫ポイント~(METI/経済産業省)
http://bit.ly/ecI46k

この記事を印刷する