かながわのご当地ゆるキャラも来場!太陽光発電のことがわかる「かながわソーラーフェア」を横浜赤レンガ倉庫イベント広場で開催します。


「かながわソーラーフェア」のパンフレット(「かながわソーラーセンター」ホームページより)

「かながわソーラーフェア」のパンフレット(「かながわソーラーセンター」ホームページより)


神奈川県は、太陽光発電について県民に広く知ってもらうため、1月を「かながわソーラー月間」と位置付けるとともに、そのメインイベントとして1月26日(土)、27日(日)、横浜赤レンガ倉庫イベント広場にて「かながわソーラーフェア」を開催します。時間は両日ともに10時から16時まで。

「かながわソーラーセンター」主催の太陽光発電全般に関する出張相談会が行われるほか、秋葉原のエンターテインメントカフェによるアニソンカバーライブ、キッズホップダンスなどイベント盛りだくさん(詳しいスケジュールは下記、引用先をご参照下さい)。B級グルメの屋台も出店します。さらに27日(日)は、県内のご当地キャラが登場する「ゆるキャラ大集合」も開催されますので、お気軽にご来場下さい。

神奈川県では、「創エネ」「省エネ」「蓄エネ」の取組を総合的に進め、効率的なエネルギー需給を地域において実現する「かながわスマートエネルギー構想」を推進しており、この構想の中心となる太陽光発電の普及拡大に向けて、設置費用に係る負担の軽減を図る「かながわソーラーバンクシステム」を実施しています。

【引用元】
かながわソーラーフェア開催について(かながわソーラーセンター)
http://kanagawasolarcenter.com/solarfair.php

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1人が変わるとまちが変わる 自然エネルギーを楽しく自給するワークショップ開催 藤野電力(相模原市緑区=旧藤野町)・小田嶋電哲さん


藤野電力の小田嶋電哲さん=相模原市緑区(旧藤野町)・牧郷ラボで

藤野電力の小田嶋電哲さん=相模原市緑区(旧藤野町)・牧郷ラボで

2011年3月に起きた東日本大震災と福島第一原子力発電所の原発事故は、それまで多くの人にとって「電力会社から送られてくるのが当たり前」で無関心だったエネルギーについて、再考を促すきっかけになった。

しかし、太陽光などの自然・再生エネルギーシステムに興味はあるものの、実際にどうすればいいのか分からないというのが本音ではないだろうか。そんな疑問を解くヒントになりそうな取り組みが、県北西端の相模原市緑区(旧藤野町)で進んでいる。

地域イベントで自然エネルギーを活用した電源を供給したり、太陽光発電キットを組み立てるワークショップを開いたりと、「自分たちでエネルギーをつくり、暮らしていく」という等身大の自給自足生活を提案するワーキンググループ・藤野電力。その中心メンバーの一人・小田嶋電哲(おだしま・でんてつ)さん(40)=同区在住=に、活動やこれからの展望について聞いた。

サラリーマン生活を経て藤野町に移住 「トランジション藤野」の活動に参加

小田嶋さんは東京・江戸川区出身。大学の法学部を卒業後、都内のIT関連会社などを転々とした。営業やコンサルタント、派遣の仕事も経験。「藤野に住む前は、エネルギーや電気とは縁もゆかりもない生活でしたね」と振り返る。初めて藤野を訪れたのは2004年8月。前年閉校した旧牧郷小を再生した「牧郷ラボ」でのアートフェスティバル「第1回ひかり祭り」だった。

「偶然チラシを目にして来てみたら、藤野に住む人たちがとても優しかった。面白いな、良い所だなという印象を持ちました」。イベントを楽しむあまりJR藤野駅の終電を逃し、タクシーの営業時間も過ぎて困っていた小田嶋さんを、会場から地元の民宿までマイカーで送ってくれた人がいたという。

豊かな自然や地域住民の人柄にひかれ、その後は週末などに頻繁に訪れるようになった。田舎での暮らしに興味があったこともあり、長女の就学を翌年に控えた2007年、藤野町(当時)に移住した。

イベントに参加するにつれいろいろな人に出会い、つながりができた。自ら踏み出して藤野地域で持続可能なまちづくりを目指す団体「トランジション藤野」の活動に参加するようになったという。「もともと、哲学的に物事を考えるのが好きな性格。『トランジション』の、大きなものに依存せず自分の心に向き合って今の生活を少しずつ変えていく、一人一人が変わることによって、まち全体もゆるやかに変わっていく。そんな思想が気に入りました」。

「トランジション」は「移行する」という意味。藤野では「今ここから、楽しく、やれることからやっていこう」と、地域通貨や森づくり、百姓クラブなどのワーキンググループ(WG)が活動している。小田嶋さんは通勤時間およそ1時間半の都心の会社勤めをする傍ら、週末は興味のおもむくまま、いろいろなWGに顔を出し、藤野での生活を楽しんでいた。そんな矢先の2011年3月、東日本大震災が起こった。

旧牧郷小校舎を再生した「牧郷ラボ」。地元在住アーティストのアトリエやギャラリーとして活用され、藤野電力の活動拠点にもなっている

旧牧郷小校舎を再生した「牧郷ラボ」。地元在住アーティストのアトリエやギャラリーとして活用され、藤野電力の活動拠点にもなっている

3・11を機に生まれた「藤野電力」構想

大地震・大津波にもショックを受けたが、原発事故のニュースは衝撃的だったという小田嶋さん。電力会社の独占的な発電から、地域でエネルギーを創るしくみにシフトする「藤野電力」という言葉は、誰ともなく、トランジション藤野のメーリングリストに事故後すぐ上がった。同年5月には最初の会合を開催。「できるか、できないかにこだわらずやってみよう」と気運が盛り上がった。

初めは、藤野電力の活動にあまり興味を持てなかった小田嶋さん。しかし同年8月に開く「ひかり祭り」の準備を進める中で、「自然エネルギー100%」をテーマに電源担当として運営にかかわることになり、気持ちが吹っ切れた。「自分たちで電気を創って使えば、イベントも後ろめたい気持ちなくできるんだ、と前向きになれました」。会社を退職し、藤野電力の活動に専念することにした。

大学の研究者から譲り受けた約170枚の太陽光発電パネル。「これを活用して、牧郷ラボを100%自家発電施設にしたい」と意気込む=牧郷ラボで

大学の研究者から譲り受けた約170枚の太陽光発電パネル。「これを活用して、牧郷ラボを100%自家発電施設にしたい」と意気込む=牧郷ラボで

エネルギーの自立 地域でつくり、地域で消費

藤野で開かれる地域の最大イベント「藤野ふる里まつり」に10月、藤野電力として出展した。試みに「ミニ太陽光発電システム」の組み立てワークショップを実施したところ「電気のことはよく知らなかったけれど楽しい」と好評を得た。そこで2011年12月から、牧郷ラボで月1回、定期的にワークショップを開催するまでになった。

組み立てキットは太陽光発電パネル・バッテリー(蓄電池)・インバータなどわずか5点。これらを配線で正しくつなげば、電力会社に頼ることなく自分で電気を作り出せるという仕組みだ。価格はワークショップ代込みで4万2800円。1日当たりの発電量はおおむね200~300ワットで、目安としてノートパソコン4~6時間、蛍光灯形電球なら10~12時間使えるという。ワークショップ参加者からは「意外と簡単に、電気はつくり出せるものなのだ」という声が多く上がるという。

いきなりすべてのエネルギーを自分でまかなうのは無理だが、パソコンや携帯電話の充電をするのには十分な太陽光発電システム。今年からは、藤野地域の個人宅に藤野電力のソーラーシステムを設置する取り組みも始めた。

電力会社から送られてくる電気のスイッチの横に、藤野電力のスイッチを取り付ける。「家の中のコンセントのどこかが、ソーラーシステムで発電した電気になる。実際の使い勝手も良いと評判です」と小田嶋さんは胸を張る。

今後は、7つの教室が地元在住のアーティストたちのアトリエやギャラリーとなっている牧郷ラボ(延べ床面積778平方メートル)を、すべて自然エネルギーの独立電源にするのが目標だ。いずれは同様の拠点を藤野地域に数か所設置することも思い描く。「規模は小さくていい。住民の手でつくりあげていくことを大切にしたい」

地域の資源を生かし、エネルギー自給率をさらに上げていくことで、藤野がより魅力的なまちになればいい-。小田嶋さんは藤野電力を通して、未来を見つめている。

【関連記事】相模原市緑区で12/15、「ミニ太陽光発電システム組み立てワークショップ」が開かれます(かなマグ.net 2012年12月11日)

http://kanamag.net/archives/53093

 

【関連動画】ドイツのドキュメンタリー映画「第4の革命」、相模原市の上映会は100%自然エネルギー発電で開催します!上映会後には参加者同士のディスカッションタイムも(かなマグ.net 2012年2月27日)

http://kanamag.net/archives/31844

▽藤野電力
http://fujinodenryoku.jimdo.com/

▽トランジション藤野 facebookページ
https://www.facebook.com/ttfujino

▽NPO法人トランジション・ジャパン
http://www.transition-japan.net/

▽藤野観光協会
http://info-fujino.com/

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相模原市緑区で12/15、「ミニ太陽光発電システム組み立てワークショップ」が開かれます


藤野電力ホームページ

藤野電力ホームページ

相模原市緑区(旧藤野町)を拠点に活動するワーキンググループ「藤野電力」による、ミニ太陽光発電システム組み立てワークショップが12月15日(土)、同区の牧郷ラボ(旧・牧郷小)で開かれます。

ソーラーパネルやバッテリーなど5つの機器を配線で正しくつなげば、自分で電気を作り出せる仕組み。ノートパソコンや携帯電話を充電したり、LED電球をともしたりすることができます。

参加費は、藤野電力が用意する組み立てキット込みで4万2800円。自分で機器を持ち込んだり、見学だけの参加も可能です。

2011年12月から開催している同ワークショップ。2013年からは新たなワークショップを企画しているとのことで、今回が最後の開催となるそうです。興味のある方はぜひ参加してみてはいかがですか?

エネルギーシフトは自宅から! 藤野電力は「ミニ太陽光発電システム」の組み立てワークショップを定期的に開催しています。電力会社に頼ることなく自分で電気が作り出せるこの仕掛けは、パネル、バッテリー、インバーターなどの機器を配線でつなげばでき上がり。電気のことはちょっと苦手というかたでも、ワークショップ参加形式で実質2~3時間ほどの作業で完成するDIY感覚の手作りキットです。

【引用元】ワークショップ(藤野電力)

http://fujinodenryoku.jimdo.com/

 

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相模原市光が丘の旧相模原工業技術高校跡地に太陽光発電やLEDなどを駆使した集合住宅の計画されています。販売は2013年春を予定。


同事業では128戸すべてにソーラーパネルが設置される(タウンニュース さがみはら中央区版ホームページより)

同事業では128戸すべてにソーラーパネルが設置される(タウンニュース さがみはら中央区版ホームページより)


神奈川県が進めるスマートエネルギー構想の一環で、相模原市光が丘の旧相模原工業技術高校跡地に太陽光発電やLEDなどを駆使した集合住宅の計画されています。環境配慮型の大規模分譲住宅事業は県内初の試み。販売は2013年春を予定。128戸すべてにソーラーパネルが設置されるそうです。

光が丘に「エコタウン」
光が丘の旧相模原工業技術高校跡地で、環境配慮型の大規模分譲住宅事業が始まる見通しとなった。

【情報源】
光が丘に「エコタウン」(タウンニュース さがみはら中央区版)
http://www.townnews.co.jp/0301/2012/09/27/159110.html 

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太陽光発電普及に向けて、県内の産業界と連携 「スマートエネルギー構想推進協議会」


会議の冒頭、あいさつする黒川副知事=県庁で

会議の冒頭、あいさつする黒川副知事=県庁で

太陽光発電を中心に、再生可能エネルギー等の導入を進めている神奈川県。いわゆる「省エネ」に加え、電力供給量を拡大する「創エネ」、電力を蓄え効率的に使う「蓄エネ」を組み合わせることで、将来的には電力を“地産地消”する「かながわスマートエネルギー構想」を掲げています。

2020年度には、県内の電力消費量に対する「創エネ」と「省エネ」の割合を、「蓄エネ」と組み合わせることにより20%以上の水準まで高めることが目標。県は太陽光発電の普及をスピード感をもって進めようと、県内経済団体等による「かながわスマートエネルギー構想推進協議会」を設置。第1回会議を9月12日に開催しました。

会議では黒川副知事が「目標に向けて県民・事業者のみなさんと互いに協力し、太陽光発電を普及させたい」とあいさつ。会長に藤巻均県環境農政局新エネルギー・温暖化対策部長を選出し、事業用太陽光発電設備設置の最新の動向について一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)茅岡日佐雄事務局長による説明の後、意見交換しました。

県では、全国に先駆けて実施した県立高校など県有施設の「屋根貸し」事業を、民間施設へも普及させるため、「屋根貸し」を希望する民間施設と、「屋根借り」を希望する事業者をそれぞれ公募。今年7月に再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まったことで、「屋根貸しビジネス」に関心をもつ事業者が増えてきています。出席した委員からは「工場の屋根に太陽光パネルを載せる際、強度不足なら補修費用が新たに必要になるのでは」「立地に向けてのきめ細かいガイダンスがあればいい」などの意見が出されました。

県は国の動向を見ながら、今後も会議を開く予定です。

 

▽リンク

かながわスマートエネルギー構想(神奈川県ホームページ内)

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f300183/

 

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