鎌倉×女川で「女川カレープロジェクト」!炊き出しでつくったカレーをヒントに、鎌倉から復興支援を続けています


女川カレーproject(facebookページより)

女川カレーproject(facebookページより)


鎌倉の若者たちが、宮城県女川町の炊き出しでふるまったカレーをヒントに、2011年7月に立ちあがった「女川カレープロジェクト」。
「いつか復興という言葉が忘れられても『女川』の名前が残るように」との願いをこめて、被災地となった女川に、名産と雇用をつくろうと、鎌倉市のスパイス会社「アナン」と、同じく鎌倉市の任意団体「ちきゅうの子22」がサポートしています。

「女川カレープロジェクト」は震災から1年が経った現在も、首都圏のイベントに積極的に出店し、女川カレーを提供したり、都内の有名デパートで女川カレーを販売したりするなど、離れた場所からもできる支援活動を継続して行っています。
また現地女川では、震災で職を失った女川町の阿部美和さんを代表とし、女川高校のグラウンドに出来たきぼうのかね商店街でも販売を開始しています。

そんな女川カレーは、こちらから購入できます。
寒さの中でもからだが暖まるように、血流をよくするスパイスを配合されています。また、胃腸に負担がかからないように、消化にいい豆のカレーになっています。

「炊き出しで作った特別ブレンドのスパイスカレーを商品化して全国で販売。女川町に商品の製造作業所を作って若者たちの雇用を生み出し、新しい観光資源の一つとしてカレーで街おこし。それが『女川カレープロジェクト』です。チャリティや復興支援の寄付のつもりでは、一回買ってもらったら終わり。やるからには味で勝負します。女川にはさんま、銀鮭、ホタテ、ホヤ、有名なかまぼこなどの海の恵みがあります。美味しいからまた食べたい。だから、何度も買っていただけて女川のファンになる。地域の名産の一つとして50年、100年と歴史を刻んでほしい」

【情報源】
美味しいカレーで雇用が増える「女川カレープロジェクト」 | オルタナS
http://alternas.jp/uncategorized/2012/05/19047.html
【関連記事】
被災地 宮城県女川(おながわ)町支援のプロジェクトカレー「女川カレーBOOK」の販売で雇用創出を-鎌倉市の「アナン株式会社」がレシピ考案 | かなマグ.net
http://kanamag.net/archives/20158
▽リンク
女川カレー プロジェクト | がんばっぺ女川! がんばっぺ東北! おながわかりーどっとこむ
http://onagawacurry.com/

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横須賀と横浜で、黒岩知事「対話の広場」緊急開催!震災がれき受け入れ問題に関し、県民と直接対話します


岩手県宮古市を視察する黒岩知事(写真:ヤフーニュースより)

岩手県宮古市を視察する黒岩知事(写真:ヤフーニュースより)

神奈川県へ震災がれきの受け入れを表明している黒岩知事。
東北が再生するために避けては通れない課題である震災がれきの処理について、県民と直接意見交換を行います。

横須賀会場は1/20、横浜会場は1/30に開催します。横須賀会場は定員に達したためしめ切りましたが、横浜会場はまだ申し込み受付中です。

横須賀会場
日時:平成24年1月20日(金曜日)19時から21時
場所:横須賀市立総合福祉会館 5階ホール(横須賀市本町2-1)
※横須賀会場の申込は終了いたしました。たくさんのお申し込みありがとうございました。
横浜会場
日時:平成24年1月30日(月)18時30分から20時30分
場所:神奈川県庁本庁舎 3階大会議場(横浜市中区日本大通1)
主な内容
(1) 東日本大震災に伴う震災がれきの受入に関する県の対応について(説明:黒岩知事)
(2) 放射能に関し知見を有する者からの説明
(3) 県民との意見交換

インターネットでのお申し込み
こちらのページの、「4 申込み」の下にある会場ボタンをクリックしてください。お申し込みフォームが開きます。

ファックス、電話、郵送でのお申し込み
こちらのページからお申込用紙をダウンロードし、必要事項を記入し、お申し込み先にファックスまたは郵送してください。
お申込用紙がダウンロードできない場合には、次の事項を記入し、ファックスまたは郵送にてお送りいただくか、電話でお申し込みください。
①希望会場、②氏名(ふりがな)、③住所、④電話番号、⑤当日発言したい内容、⑥お子様の人数(保育<2歳から就学前6歳まで>を希望される方のみ)

申込先
神奈川県環境農政局企画調整部企画調整課企画調整グループ
〒231-8588 横浜市中区日本大通1  電話:045(210)4026  FAX:045(210)8844

申込期限
横浜会場:平成24年1月25日(水曜日)
※申込みをもって受付としますので、当日、直接会場へお越しください。

【情報源】
緊急開催!黒岩知事との「対話の広場」~震災がれきの受入へ!東北再生に向け今、神奈川ができること~ – 神奈川県ホームページ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f362096/

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東北4県の高校生と神奈川の高校生が合同で「高校生東北商店街」を開催-スタッフの高校生と先生に話を聞く


7月30・31日に、横浜駅西口イベント広場(横浜市西区)とJR平塚駅北口デパート梅屋入口(平塚市紅屋町)で、被災した東北4県と、神奈川県内の商業高校生による、「東北商店街-そうだ東北に行こう!みんなで行こう!」が開催された。企画を手がけた神奈川県商業教育研究会のメンバーで横浜市立みなと総合高等学校・副校長の小市聡さんと運営に携わった高校生たちに、このイベントを通して得たこと、今後の活動などについて聞いた。

地元の商品を販売する宮城県立一迫商業高等学校の生徒

地元の商品を販売する宮城県立一迫商業高等学校の生徒

このイベントには、青森・岩手・宮城・福島の4県の8商業高校の30人と、商業科が設置されている県内の9校(県立厚木商高、県立平塚商高、県立小田原総合ビジネス高、県立相原高、川崎市立商高、横浜市立横浜商業高、横浜市立みなと総合高、藤沢翔陵高、高木学園女子高)の生徒約100人が参加した。神奈川県商業教育研究会が主催し、県内の教育機関・企業・NPOなどの協力を得て実現した。
主役は被災地東北4県(福島・宮城・岩手・青森)から参加した30人の高校生。主催である同研究会が招待した。東北の高校と神奈川の高校が、1校ずつペアを組み、チームをつくって販売に臨んだ。

東北の高校生たちは、地元の企業や卒業生たちと協力して商品を開発し、首都圏である神奈川で売れる方法を考えた。ただ、店頭に立って売るだけでなくふだんの勉強を生かし、「どうやったら売れるのか?」を考えながら、少しでも地元の企業に役立ちたいという思いで準備を進めたという。

石巻の高校生たちがデザインしたラベルをつけた缶詰。津波の被害を免れた貴重な商品

石巻の高校生たちがデザインしたラベルをつけた缶詰。津波の被害を免れた貴重な商品

数ある商品のうち、客からの反応がよく、注目されたのが宮城県石巻市の海産物を使った缶詰だ。
この商品は、津波の被害にあった石巻の漁港近くに残っていた缶詰を被災地内外のボランティアが回収し、同市内の高校生がデザインしたラベルをつけた「連携のたまもの」だ。種類は鯨・さば・いわし・さんまの4種類。「津波で生き残った、縁起のいい缶詰、いかがですかー?」と声を張り上げる生徒たちに、道行く人々は興味津々に足を止め、1個の缶詰ができるまでのストーリーに耳を傾ける姿もみられた。

一方神奈川では、6月から受け入れ準備を開始した。県内の参加9校からリーダーとなる生徒を募り、説明会で顔合わせ。その後は教師たちが集まり、得意分野で各校の分担を決めていったという。

売上がチャリティーとなった、神奈川の生徒考案のシリコンブレスレット

売上がチャリティーとなった、神奈川の生徒考案のシリコンブレスレット

神奈川の生徒たちは、ペアを組む東北の各校の販売する商品の情報だけでなく、各地の震災の被害の状況などを調べた。これは教師たちが指示したことではなく、すべて生徒たちが自発的に行ったのだという。

また、生徒たちの意見から製作・販売されたのが復興支援金を集めるためのシリコンブレスレットだ。「笑顔の力無限大」という意味の「★INFINITE POWER OF SMILE★」とプリントされたデザインは厚木商高が担当した。

当日は、東北物産販売のほかに、東北4県の観光PRや募金の呼びかけを、東北・神奈川の生徒たちが合同で行った。会うのはイベント当日が初めてだったが、東北商店街実行委員会代表の平野玉葉さん(横浜市立みなと総合高等学校2年)は「品ぞろえはもちろん、接客の雰囲気から東北の学校のみんなががんばってる気持ちが伝わってきてうれしい。一緒に販売することも楽しいし、道行く人もあたたかくて感動しています」と表情を輝かせた。

募金活動を行う神奈川県の高校生

募金活動を行う神奈川県の高校生

販売の現場では、品物が少なくなってくると誰ともなく商品や売り場のレイアウトを変更するなど、連携がとれた接客ぶりで、最後に各県の物産が売り切れると拍手が起きたという。

2日間で、東北から持ち込んだ商品は全て完売、約340万円の売上が上がったという。その内の約15%が東北各校への寄付となる。また寄付の総額は2日間で90万円を越えた。「これはまさしく高校生たちのがんばりに、神奈川のお客様が答えてくださった形です」と小市さんは言う。

東北の高校生たちは「人の多さにびっくりした」とともに「神奈川に住むたくさんの東北出身の方々が話しかけてくれたことに驚き、感激した」と話す。「将来は販売の仕事に就きたい」という生徒は「人口の多い神奈川という土地で、わたしたちの地元・東北の商品を販売できたことは貴重な経験になりました」と話す。
神奈川側の生徒の一人は「高校生である自分たちが積極的に支援に貢献できたことがうれしい」と充実した2日間を振り返る。

ふだん学んでいるコミュニケーションや販売の実践の場としても、今回のイベントは価値があったという。客を目の前にした生徒たちが、積極的にコミュニケーションを取り、商品を完売させるための努力をその場その場でしていく姿に「商業高校だからこそできた今回の企画だった」小市さんは振り返る。

今回のイベントで上がった収益は、すべて東北8校へ均等に配布する。一部地域には8月下旬に神奈川の高校生が直接持参するとともに、現地の様子を視察して神奈川県内の生徒に報告する予定だ。
このイベントを機につながった東北と神奈川の高校生の連携は、復興を目指す東北地方の明るい光となりそうだ。

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