生産者と商店街が一丸となり活気ある新しいマーケットをつくりたい-小田原で「軽トラ朝市」を手がけた平井義人さん


「軽トラ朝市」を手がけた「ほっとファイブタウン」代表幹事の平井義人さん。当日はグリーンのスタッフベストを着て、市場で精力的に声がけをして回っていた。

8月7日小田原市栄町の商店街「銀座通り」に軽トラック18台とテント出店者5店が集まり「小田原まちなか市場 軽トラ朝市」が行われた。これは小田原駅前にある5つの商店街(大工町・銀座通り・台宿・緑一番街・中央通り)からなる「ほっとファイブタウン」による地産地消イベントで、「軽トラ朝市」としての開催は、今回が初めての試みとなる。

「小田原まちなか市場」は、これまでも地産地消を推進するため、小田原・足柄地区の生産物・加工品を中心に、生産者の顔が見える対面販売で活気のある市場を提供してきた。今回の「軽トラ朝市」は、「ほっとファイブタウン」の代表幹事で緑一番街にある平井書店の店長でもある平井義人さん(48)=小田原市栄町1=をはじめ、「まちなか市場実行委員会」が企画・運営したもので、小田原箱根商工会議所と銀座商店会などが協賛、小田原市の後援を受けての市場開催は今回が初めてだという。

旬を迎えた地元の夏野菜ナス、ししとう、きゅうりなどが水に浮かべて売られた(はなまる農園)

平井さんは各地で行われている「軽トラ朝市」が賑わっていることを知り、商店街に活気を取り戻す起爆剤にしたいとの思いから昨年12月頃から小田原での開催準備を始めた。今年の2月には静岡県浜松市で視察も行い、これまで定期的に開催してきた市場の出店者やその知人に声をかけて出店者を募った。地元農家の新鮮な野菜をはじめ、珍しい黒スイカや、ご当地食材のアジのすり身とおからと梅のペーストを使った「アジなバーガー」、片浦地区のレモンを使った「片浦レモンサイダー」、漁師も愛用するビーチサンダル「ギョサン」、その他にも豆腐、こんにゃく、干物、椎茸の原木、パン、アイスコーヒー、米など、地元生産者による選りすぐりの商品が並んだ。軽トラックの荷台に商品を積み込んでそのまま販売できるため、搬入準備や後片付けも簡単だと、出店者側からも軽トラ朝市は好評のようだ。

ご当地食材のアジのすり身とおからを使った「アジなバーガー」は、酸味のある梅のペースがアクセント。この日は予約待ちができるほどの大人気で約60個売り上げた。

当日は天候にも恵まれ朝7時30分の開始から地元客らが集まり、終了時間の10時前に売り切れる店も出るほどの盛況ぶりだった。「これだけ人が集まったことに驚いています。新しいマーケットがつくれそうだという思いが、確信に変わりました。警察との申請のやりとりや警備員の手配など準備は大変でしたが、無事に開催できてよかったです」と平井さん。

今後の開催に役立てるためアンケート用紙を500枚配布し、そのうち300枚の回答が寄せられた。アンケートに答えてくれた人には、市場ですぐに使える100円の商品券をプレゼントし、196枚が利用されたという。今回の朝市に関わった軽トラ出店者、テント出店者、銀座商店会の既存店を合わせて一日で約100万円を売り上げた。

「安全面・運営経費面・出店コンセプトの基準化など精査しないといけませんが、軽トラ朝市は年内中にあと1回は実施したい。会場となった銀座商店会の店舗にも、好意的に受け止めてもらえたのもうれしいです。今後は地元での理解者・協力者を増やして、みんなで一丸となって取り組んでいきたい」と、平井さんは次回の軽トラ朝市開催への意気込みを語った。

約180メートルにわたって18台の軽トラックが銀座通りに終結!地元客を中心に子ども連れやお年寄り、主婦などが集まり、生産者と会話をしながら買い物を楽しんだ。

▽リンク
まちなか市場公式ブログ
http://kanamag.net/archives/11865

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