観光都市・鎌倉の減災を考える連続シンポジウム「そなえる鎌倉」 8/26から開催


連続シンポジウム「そなえる鎌倉」チラシ(そなえる鎌倉フェイスブックページより)

連続シンポジウム「そなえる鎌倉」チラシ(そなえる鎌倉フェイスブックページより)

鎌倉市のまちづくり団体「ひと・まち・鎌倉ネットワーク」は、東日本大震災を教訓に、地震と津波に備えてのまちづくりについて考えようと、8月26日から連続4回のシンポジウム「そなえる鎌倉」を開催します。

初めに、テーマを決めて沿岸部の地区ごとに話し合う「地区シンポジウム」を3回開催。その成果を発表する「市民シンポジウム」を11月に開きます。災害が起こった直後の避難やまちの再建計画、市民や観光客が安全に避難できる都市計画などを話し合います。

観光都市・鎌倉ならではの減災への取り組みに注目が集まりそうです。

地区シンポジウムのテーマは3つ。

1.「命を救うコミュニティづくり」
災害が起こった直後、助け合って避難するために日頃しておくこととは。

2.「まちの再建計画づくり」
被災後の避難生活と産業の再興のために、すぐに始めるべき活動とその準備とは。

3.「減災と景観のまちづくり」
市民と観光客を安全な場所に導く都市計画とは。

各回とも専門家講師によるレクチャーと参加者全員によるワークショップがあります。
最後の市民シンポジウムは各地区での意見を担当講師が発表し、パネルディスカッションと会場からの質疑応答を行います。

どの道を行けばそこから最短で丘陵の避難場所にたどり着けるかという最適ルートとその時間を明示できるのが「逃げ地図」です。地区シンポジウムの第一回目はその逃げ地図の仕組みと作製ノウハウを学ぶワークショップを行います。
丘陵に避難して命が助かったら、次は生活の再建です。ショックから立ち直るのに時間がかかるでしょうが、できるだけ早く動き始めることがその後の成果にものを言うようです。そこで災害が来る前にあらかじめ生活再建の道筋をみんなで話し合っておきましょう。地区シンポジウムの二回目は再建計画のマニュアルをつくる方法を学びます。

鎌倉は観光都市として生きるまちです。多くの市民と観光客の避難を助け、かつ、景観資源となるような美しい避難施設をそなえるべきなのです。そんなことできるの?それが地区シンポジウム第三回のテーマです。
第四回目は市民シンポジウムと銘打って、300人くらい入る大きな会場で各地区シンポの講師陣によるパネルディスカッションを開きます。また、会場からの発言も採り上げたいと思います。どうぞみなさま、ふるってご参加ください。

【情報源】「そなえる鎌倉」フェイスブックページ

http://www.facebook.com/sonakama2012

▽リンク

そなえる鎌倉(熊倉洋介建築設計事務所)

http://yosukekumakura.com/2012/07/24/%E3%81%9D%E3%81%AA%E3%81%88%E3%82%8B%E9%8E%8C%E5%80%89/

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